抄録
本論文では, 消費者の選好が価格と品質に関して同質的であるような市場における企業の最適な競争戦略について, 主にミクロ経済学的な視点から論じる.異質的市場における価格・品質競争を線形モデルを用いて定式化したBanker et al.の研究を発展させ, 消費者の価格と品質に関する需要関数を所与として, 2つの競合する企業が存在する状況下で各々の企業が利潤最大化のために価格と品質をどのように決定すべきかということについて考える.また, 補完的な関係にある第三の企業の存在を考えたとき, その企業との垂直型提携について分析し, 提携効果について企業側と消費者側の両側面から考察する.