日本経営工学会論文誌
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UMLに基づく物流情報モデルの構造分析手法に関する一考察
今 剛士後藤 正幸増井 忠幸
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2006 年 57 巻 3 号 p. 243-252

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抄録

刻々と変化するビジネス環境において,企業内プロセスや企業間コミュニケーションはこれまで以上に複雑に形成されている.複雑なビジネスプロセスの一つである物流プロセスやサプライチェーンにおいて,効率的なモノの流れを実現するためにさまざまな研究がなされてきたが,これらの研究ではおもに情報共有の重要性が指摘されてきた.一方,近年,複雑なビジネスプロセスを記述する手法としてUMLが注目されている.そこで本研究では,効率的な物流実現のために,サプライチェーンを構成する企業間相互の情報伝達のあり方を探求するため,UMLによって描かれた物流情報モデルをもとに,物流現場における情報モデルの構造を俯瞰的に分析するため,属性情報に内在する階層構造を抽出する手法を提案し,考察を行う.

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© 2006 公益社団法人 日本経営工学会
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