日本経営工学会論文誌
Online ISSN : 2187-9079
Print ISSN : 1342-2618
ISSN-L : 1342-2618
原著論文(理論・技術)
リードタイムの短縮費用と可変バックオーダー率を考慮した在庫モデルの提案
原田 康平伊呂原 隆長沢 敬祐
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 65 巻 4 号 p. 278-285

詳細
抄録

多くの在庫管理の研究において,リードタイムは所与として扱われている.しかし,追加費用(クラッシングコスト)を支払うことによって,リードタイムを短縮できる状況は少なくない.実際に,リードタイムの短縮を考慮した研究はいくつか行われている.本研究では,発注量とリードタイムの短縮期間の両方に依存するクラッシングコストと欠品量に依存して変化するバックオーダー率を考慮し,発注量・発注点・リードタイムを決定変数とする在庫モデルを提案する.そして,提案モデルに対する近似解の導出を行い,数値実験により提案モデルの有効性を示す.さらに,感度解析により,リードタイムの短縮を行うべき状況を明らかにする.

著者関連情報
© 2015 公益社団法人 日本経営工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top