日本経営工学会論文誌
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原著論文(事例研究)
血液透析中の不具合判断に関する新人技士への訓練項目明確化
―ベテラン臨床工学技士の判断箇所可視化に基づいた検討―
前田 佳孝鈴木 聡小松原 明哲
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2015 年 65 巻 4 号 p. 302-310

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抄録

血液透析では,体外循環に伴う出血などの事故の防止や,患者の容態に応じた透析条件設定・調整を確実に行うため,装置の透析条件設定は適切か等の判断を適切・迅速に行うことが医療安全上重要となる.一方,同じ透析状態でも,それが不具合に相当するか否かの判断基準は様々な要因により異なり,臨床工学技士の経験度により判断が異なる場合も多い.また,判断基準の多くは各技士が経験により獲得した内在化された知識から構成されているため,新人教育上の課題も多い.本稿では透析中の判断に関して,新人技士が難度を高く感じる判断箇所に着目し,技士が困難さを感じている理由を抽出することで,新人技士の訓練項目を明確化した.

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© 2015 公益社団法人 日本経営工学会
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