日本経営工学会論文誌
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原著論文(事例研究)
入出庫単位が異なる場合の発注点補充点方式の検討
大墨 龍一伊呂原 隆長沢 敬祐
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2015 年 65 巻 4 号 p. 294-301

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抄録
効率的な在庫管理は顧客満足度向上やコスト削減に繋がるため,多くの企業は在庫管理に大きな力を入れている.近年,出荷作業の複雑化に対応するべく,在庫の保管場所をフォワードエリアとリザーヴエリアに分ける物流センターが多い.本研究では,対象事例の物流センターのフォワードエリアの在庫の不足・過剰という問題の改善を目的とし,商品の発注点と補充点を求めるモデルの提案,及び,発注点と補充点の適正な見直し間隔に関する研究を行った.発注点と補充点は,在庫スペースと緊急補充頻度のトレードオフの関係を把握し,決定すべきである.対象の物流センターでは,発注点と補充点を4ヶ月ごとに発注点と補充点を見直すのが適正であった.
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© 2015 公益社団法人 日本経営工学会
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