日本経営工学会論文誌
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原著論文(理論・技術)
収益性を考慮した在庫価値評価モデル
熊谷 敏神谷 喜穂大場 允晶
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2018 年 68 巻 4 号 p. 221-231

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抄録

在庫は収益を生み出す経営資源であり,過剰な在庫圧縮は,企業のパフォーマンスを低下させる. 本研究では,需要変動や製造工程との関係を考慮し,在庫を費用的側面のみならず資産的側面からも評価するモデルを提案する.

在庫を保有するアクティビティを独立した製造工程ととらえ, 最終製品の市場価格,販売可能性,資源投入ロス,実現利益の不確実性を考慮し,各工程の価値を算出する.産業用プラスティクス網の製造工程にモデルを適用し,販売確率を変動させるシミュレーションで在庫価値を評価した.

この結果,販売確率が低いときには,製品在庫よりも,仕掛在庫の在庫価値が高くなり,収益性が高くなることが明らかになった.

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© 2018 公益社団法人 日本経営工学会
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