2018 年 69 巻 3 号 p. 131-142
Taguchi (1985, 1986) による品質損失は,不適合品率のような伝統的な品質評価基準に代わる新しい品質評価基準として認識されてきた.このため,品質損失の概念のもとに品質を保証するための計量規準型1回抜取検査が提案された.その後,この計量規準型1回抜取検査と比べて,検査個数を平均的に減少させることを目的として,抜取検査を無限に繰り返す形式をもつ計量規準型繰返グループ抜取検査や計量規準型逐次抜取検査が開発された.本研究では,検査個数の減少と同時に,検査自体における負担軽減の観点から,有限回の抜取検査で必ず検査を終了させ,検査の設計および運用を容易にすることで実務的な有用性を保証することを目的として,平均検査個数を考慮した計量規準型2段抜取検査およびその設計法を新たに提案し,その有用性を検証する.