2023 年 74 巻 1 号 p. 13-21
混合品種組立ラインの各ステーションの作業量が均等化するようにタスクをステーションに割り当てる際に,任意の1つのタスクの処理を隣接するステーション間で分数の割合で分担できる環境に着目した.品種によって処理時間が異なりうるため,処理完了のタイミングのずれを吸収するバッファの配置に加え,組み立てる品種の順序の決定も重要となる.そこで,タスクのステーションへの割り当て,バッファの配置ならびに組み立てスケジュールを決定する混合整数計画モデルを構築した.2品種ならびに5品種問題に適用したところ,サイクルタイムよりも長い処理時間のタスクを含む品種の需要割合が高い状況で分数割当が有効であることが確認された.