日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
擬似乱数についての考察
森 健一又野 昭彦
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1974 年 25 巻 2 号 p. 103-107

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抄録
コンピュータにより一様乱数を発生させる場合に合同乗積法がよく用いられる.この方法では, 乗数, modulo, 初期値などの与え方により, 異なった乱数系列が発生される.ここでは, moduloを10^e(e≧4)とした乱数系列について種々の検討を行なった.その結果として, i) ある乱数系列は基本的には一つの副系列よりなり, 相異なる八つの副系列に対応して異なる乱数系列が求まること, したがって, ii) 各乱数系列の独立性, 一様性についてあらかじめ検定が可能で, 平均値, 分散なども求めうることを示した.これらの考察にもとづいて初期値決定のルールを与える.さらに副系列の性質を利用して新しい乱数発生法を提案する.
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© 1974 公益社団法人 日本経営工学会
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