抄録
従業員配置に関する問題は, 従来ORの分野では割当問題としていくつかの研究がなされてきた.従業員配置問題についてもモデルは、アメリカ的な組織における場合と, 日本的な組織における場合とでは同じにはならない.本研究は, Charnesらのモデルを参考にし, 資格制度と職場集団を媒介とする日本的な組織を前提とした場合のモデルを示している.モデルは2-stage modelとなる.モデルの解法としては, 最小コスト流量問題についてのアルゴリズムの適用が有効であることを明らかにしている.このモデルによれば, 配置される人と職務に関するいくつかの側面からの情報を考慮しての従業員配置問題を解決しうるであろう.