日本経営工学会誌
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確率的ディスパッチング法使用上の諸問題 : ジョブ・ショップ・スケジューリングにおける確率的ディスパッチング法に関する研究(第2報)
宮崎 茂次橋本 文雄
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1976 年 27 巻 2 号 p. 154-160

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抄録

この報告では, 第1報に引き続いて確率的ディスパッチング法を静的ジョブ・ショップに適用し, その際に与えるパラメーターα(0.0〜1.0)の最適値, およびスケジュールの最適作成数について検討を加えた.その結果つぎのことが判明した.αの最適値はジョブ・ショップによって異なり, ディスパッチング・ルールにMWKRを用いる場合は0.60≦α≦0.80,LWKRを用いる場合は0.84≦α≦0.98である.LWKRを用いる場合のαの最適値は, ジョブ・ショップにおける機械1台当りのジョブ数が小さいほどその存在範囲が広く, 大きくなれば狭くなる傾向がある.スケジュールの作成数は実用上15〜25個程度で十分である.

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© 1976 公益社団法人 日本経営工学会
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