抄録
行動科学の多くの研究は, リーダーシップが従業員のモラールや生産性に関係する動機づけ要因であることを示している.にもかかわらず, ハーズバーグのM-H理論は, M因子としてのリーダーシップを無視しているが, リーダーシップはH因子であると結論しているかである.本研究はM-H理論を通して, リーダーシップがM因子かH因子かを決定することを試みた.リーダーシップの測定法として三隅二不二のPM式リーダーシップを用い, 従業員の認知によるPM型とpm型リーダーシップの満足要因と不満足要因を比較したものである.