日本経営工学会誌
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混合ラインの工程間バッファの設計に関する研究 : 作業域に制約のあるモデルの解析(第1報)
村松 林太郎十代田 三知男平木 秀作
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1976 年 27 巻 3 号 p. 242-247

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抄録
混合ラインに適当な工程間バッファを設計する方法を検討する.混合ライン生産においては品目ごとに総組立て時間が異なり, 各工程の作業時間は品目ごとに異なる.そのため, 遅れ発生品目により生じる工程間の作業干渉を吸収できるように, あらかじめ作業域に余裕をもたせてラインを設計する必要がある.本研究は, 各工程の作業者はあらかじめ定められた作業域内で作業を行なうような混合ラインにおいて, 計画期間中の各期の需要量の分布が正規分布にしたがう場合の工程間バッファの設計手順を明らかにすることを目的とする.まず, 計画期間中のラインの生産方式を明らかにし, 投入順序決定手順を述べる.つぎに, 需要量の変動にともなう混合比の変動を明らかにし, 混合比の変動による作業遅れを吸収できる工程間バッファの設計手順を提案する.
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© 1976 公益社団法人 日本経営工学会
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