抄録
前報で, 従来の目的分析型の思考では, 最近の複雑な環境変化にこたえられる目標を設定することは不可能であるとして, たんなる現象解を意図しない新しい目標設定理論を展開し, そのなかの思考体系として創造相, 実行相(I), (II), (III)の4相があることを明らかにした.本報ではこれら4相の各相における思考の方法について述べ, システム計画の目標設定の立場から各相での思考の方法理論を展開し, 前提条件, 制約条件, 機能条件等の推移を明らかにすることによって, 目標設定理論の実践的適用の方法を具体化するよう試みる.