抄録
受注選択問題をモデル化して解く場合0-1線形計画問題に定式化する場合が多い.しかしながらこのような定式化は受注選択の候補となる注文がすべてわかっていることが前提となっている.現実の問題を考えてみると, 注文はばらばらに到着し, 到着した注文は他の注文の到着を待つことなく受注の採否を決めなければならず, また受注在庫を持つことが許されるというような場合が多いであろう.このような問題に対しては0-1線形計画問題に定式化することができないが, 有効勾配法が実用上効果のある方法であることが知られている。有効勾配法では個々の注文を評価し, それを受注採否の規準値と比較して受注採否を決めている.本論文では, 受注採否の規準値と利益および受注在庫量の関係を明らかにし, さらにその関係を用いて受注在庫量から適切な受注採否の規準値を決める簡単な方法について述べている.