1979 年 30 巻 2 号 p. 101-105
個別生産工場では, 無駄な加工待ち時間をできるだけ少なくすることが一つの重要な課題である.もし, その原因が過負荷ならば, ジョブの受入れを制限して工場内にはある一定量しか負荷をしない, というコントロール方式が考えられる.しかしながら, このようなコントロールをすることにより, 機会損失が発生し, 稼動率は低下する.本研究では, このコントロールの最も基本的なモデルを設定し, "たたみこみ数値設計法"を利用することにより, ジョブの待ち時間や稼働率を計算し, このコントロールを行なうための基礎資料を得る.