日本経営工学会誌
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Print ISSN : 0386-4812
現地国産化計画への適応問題に関する研究(第4報)
小野 桂之介浜口 通郎田尻 正博
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1979 年 30 巻 3 号 p. 208-213

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抄録
多くの開発途上国においては, すでにCKD組立てを行なっている企業に対し, 一定比率以上の現地製部品の使用を義務づける「国産化計画」の実施が盛んになってきている.本研究では, 前報までに, 企業がこうした国産化計画に適応する過程で直面する二つの基本的な意思決定期間について, 現地企業の利益を最大化する立場から検討した.本第4報では, もう一方の側である先進企業の利益を最大化する立場, および現地企業と先進企業両者の総合利益を最大化するという立場からこれらの問題を再構成する.次いで, 両者の立場の相違から発生する利害関係の対立構造, および全体としての企業利益最大を維持しながらこれを調整する方法についても検討する.
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© 1979 公益社団法人 日本経営工学会
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