日本経営工学会誌
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需要が一時的に集中する生産システムの経済性による一考察 : 損益分岐点分析によるアプローチ
平木 秀作
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1979 年 30 巻 3 号 p. 258-264

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抄録
ライン生産方式により単一製品を量産する生産システムのなかで, とくに需要が計画期間中の一時期に集中するようなシステム(たとえばある種の農器具生産システム)を対象に, その経済性を損益分岐点分析を利用して解析する.かかる生産システムにおいては, 生産計画および需要時期を考慮して適切な操業計画を立案することが重要な意味をもつため, 原価を固定費, 変動費の他に生産計画量および操業計画に依存して変化する複変動費に分解し, 生産計画費と操業計画, 複変動費の関係を明らかにする.また複変動費を考慮して損益分岐点を与える公式および目標利益を達成する生産計画を与える公式を導く.あわせて, システムの経済性を評価するための手順を示す.
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© 1979 公益社団法人 日本経営工学会
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