日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
積和行列を用いた因子分析の基本的性質
圓川 隆夫
著者情報
ジャーナル フリー

1980 年 31 巻 3 号 p. 264-270

詳細
抄録
本論文は積和行列による因子分析の基本的性質を明らかにするのが目的であり, 次のことについて証明する.(1)積和行列による方法の第1因子の因子負荷量は, 変量の平均値と近似的に一致し, 対応する第1因子の因子得点は個人(サンプル)の平均得点の差を表わす.(2)この因子得点に差がないとき, 第2因子以下の因子負荷量は分散共分散行列によるそれと等しくなり, 差があるときには両者は一致せず, 分散共分散行列による因子解にこの差に起因する付加的な因子が現われる.
著者関連情報
© 1980 公益社団法人 日本経営工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top