抄録
本研究は工場出荷と在庫の期待過不足を基準にした地区倉庫間での転送を考慮し, 単一季節的商品, 単一工場, N地区倉庫, 複数計画期間から成る在庫輸送システムにおいて, モデル実験により総費用最小となる最適政策を求めたものである.その結果, 設定した需要パターンに対して以下の政策が総費用の減少, 販売損失の低減, 過剰在庫の削減をもたらし, 最も有効であることが判明した ; (1)マクロ予測 : 傾向予測分析法, (2)ミクロ予測 : 市場指数に基づく方法, (3)出荷 : DPによる本手法, (4)転送 : LP.