日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
APMによる改善活動
坂内 秀雄
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1982 年 33 巻 1 号 p. 67-72

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抄録
当社は, 自動車の内装部品を生産している.その特色の第一にあげられることは仕様が多いことであり, 最近の傾向はますます多様化していく一方である.このような環境の中で, 生産管理形態が従来のように計画中心に行われると弾力的に対応できず, 必要なものがなく要らないものが多く在庫になるといったことがあらゆるところで発生する.そこで, 49年から, 必要なものを在庫補填し自主的に生産していく在庫中心の管理システムであるAPMを導入した.また, 52年からは, APMを機能的に展開するための条件作りを目的に生産システムの総合的な改善活動に取り組んだ.この活動はプロジェクトと小集団活動によって進められたが, とくに自主的な改善活動が芽生えたことにより, 生産性向上, 在庫削減などに大きな成果をあげた.また, さらに, この活動は, 製造部門における考え方や手法をもとにして間接部門へも拡大された.
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© 1982 公益社団法人 日本経営工学会
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