日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
日野自動車の生産方式改善について
小林 孝之助清水 侃
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1982 年 33 巻 1 号 p. 60-66

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抄録
当社の生産形態は, 多品種少量生産の組立工業であり部品加工・エンジン等の機構部品の組立・車両総組立の同期化に問題があった.そこで「必要な物を, 必要なときに, 必要な順序で」作ることを目標に, 生産方式の改善を進めてきた.改善は生産指示の改善を軸としたソフトウェアとソフトウェアをささえるハードウェアの両面から行う必要がある.まずソフトウェアの改善から着手し, これによってハードウェアのボトルネックを明確にし, そのネック工程を一つずつ改善してきた.その結果, 仕掛が減少して生産のリードタイムが短縮され, 品質も向上し, 生産性も向上してきた.ここでは, 以上の経過を簡単に述べ, 具体的な改善事例としてカムシャフトラインの改善について報告する.
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© 1982 公益社団法人 日本経営工学会
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