抄録
自動生産システムにおけるスケジューリング方式として, ジョブショップ・モデルを利用したスケジュール/リスケジュール手順が提案された.ここで自動生産方式とは複数のNC機械を自動化された部品の取付け・取外し, 運搬装置などで結合した多品種部加工システムをいう.提案された手順の有効性と実行可能とを検討するため, 機械故障がランダムに発生する場合, および各作業の加工時間にランダムな変動な加わる場合についてシュミレーション実験を行なった.実験結果はこの手順が従来の優先順位ルールによるディスパッチング法よりもシステムの生産効率を向上し, 必要とする計算時間の点でも実行可能であることを示している.