日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
移動平均型需要量モデルの直交成分を利用した定期発注システムについて
片山 博
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1986 年 37 巻 2 号 p. 73-79

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抄録
本稿は, Vassian〔12〕, 十代田〔11〕らによる単一在庫定期発注システムの研究を踏まえ, 次のような特徴をもつ定期発注システムを取り扱っている.(1)需要量のモデルとして移動平均型定常時系列モデルmoving average model)を導入していること.(2)時系列解析的手法により需要量の構造を同定し.需要量の直交(無関係な)成分を抽出する方法をサブシステムとして含んでいること.(3)発注量算定のための情報として需要量の直交成分を利用する方式を採用していること.そして, いくつかの条件の下で本システムにおける在庫量および発注量の変動に関する特性を明らかにし, また, この解析結果を前提としたタンデム型多段在庫システムの分析手続きについて一つの示唆を与えている.
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© 1986 公益社団法人 日本経営工学会
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