日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
作業者の能力判別に関する情報論的考察
有薗 育生太田 宏西山 徳幸
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 37 巻 3 号 p. 133-140

詳細
抄録
コンベヤ・システムの設計において, 工程間のバランスおよびそれに伴うサイクル・タイムはシステムの生産能力に大きな影響を及ぼす。このためサイクル・タイムは各工程の標準時間と関連させた合理的な値でなければならない.ところで, こうして設計されたシステムを円滑に運用するためには標準の定義からはずれないような作業者を選ばなければならない.本研究では, 標準時間を設定したうえで作業者を所要時間に応じて能力判断するための簡便法をKullback-Leibler情報量に基づいて提案する.あわせて, 提案判別法を所与の危険率の下で実施するのに必要な作業時間の観測回数の決定法をも与える.
著者関連情報
© 1986 公益社団法人 日本経営工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top