抄録
本論文の基礎となる効果的作業集団の設計操作では, 集団構成要素としてとりあげている作業者, 課業および監督者のそれぞれを操作対象に選び, 集団の属性や効果性の状態を検討する.集団効果性に対して, これらの集団構成要素の相互の関連性が大きく寄与する.設計操作にさいしては, まず各構成要素の効果性に対する関係を検討し, そのうえで構成要素間の関連性をとりあげて効果性を追求する.本報では, このような関連性を, 設計操作に必要な評価規準として具体的に設定する.個別的には, 作業者と課業をとりあげて, 作業者の課業に対する関連性の諸状態を分析し, この結果から関連性評価規準を設定する手続きならびに作業者の課業に対する関連性評価規準を例示する.