本稿では, CAD/CAMの統合という観点からみると隘路となっている自動工程設計システムの開発の流れと現状について述べる.とくに, それらのシステムの内で現時点で, 実用的に使われようとしているGTを用いた工程設計システムを開発例とともに紹介する.そして, 最後に, これらシステムの将来展望についても述べる.

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本研究は適正作業速度の基礎研究を行っている.本稿はコンベヤを利用した目視検査作業を対象に, 次の内容を実験を通して立証するものである.(1)速度規制実験の有効性 : 常速では捉えられない作業の構造上の特徴を明らかにする方法として, 速度規制実験の有効性を立証した.なお, 速度規制実験とは広範囲な作業速度水準で速度規制, つまり材料の供給速度を規制して, 各速度水準間の作業時間, 作業成績, 作業精度, 生体負担を測定・比較するものである.(2)連続・タクト供給方式間の構造比較 : 検査対象物の代表的な供給方式に連続式(移動時の検査)とタクト式(静止時の検査)がある.ここでは速度規制実験によって両方式間の構造上の違いを明かにし, タクト式の有利性を実証した.

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本論文の基礎となる効果的作業集団の設計操作では, 集団構成要素としてとりあげている作業者, 課業および監督者のそれぞれを操作対象に選び, 集団の属性や効果性の状態を検討する.集団効果性に対して, これらの集団構成要素の相互の関連性が大きく寄与する.設計操作にさいしては, まず各構成要素の効果性に対する関係を検討し, そのうえで構成要素間の関連性をとりあげて効果性を追求する.本報では, このような関連性を, 設計操作に必要な評価規準として具体的に設定する.個別的には, 作業者と課業をとりあげて, 作業者の課業に対する関連性の諸状態を分析し, この結果から関連性評価規準を設定する手続きならびに作業者の課業に対する関連性評価規準を例示する.

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主成分分析と主成分クラスタ法を用いて, 作業者を対称的な欲求パタンをもつグループに分類し, 両グループの欲求パタンの特性と生産システムの設計要素の特性との間の一様性に関する統計的検討を行うことにより, 生産システムの設計要素の特性と欲求パタンとの関連性を把握した.その結果, 「ゲバ」欲求パタンおよび「スーダラ」欲求パタンと職場特性との関連性が把握された.

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個別受注生産型工場で遊休を少なくし, かつ作業処理待ち時間を小さくするには, 受注残による緩衝と臨時的生産能力増加によるコントロールを併用する方法が推奨される.本報では, 緩衝としての受注残がある量を越えら臨時的に生産能力を増加する.というコントロールの方法を提案する.そして期間山積計画法を採用している1工程からなる工場について, このようなコントロールを行った場合の期末受注残および遊休時間の分布などを数値計算によって解析した.その結果, 期待能力増加量が等しければ, 生産能力を増加するタイミングと能力増加率の組合せ方とは無関係に遊休時間分布が等しくなることや, コントロールのきめを粗くしすぎてもまた細かくしすぎても効果的ではないことなどを明かにした.そしてこのコントロールを行うために必要なパラメータの決定手順を明らかにした.

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人事考課は, 人事管理における一大情報源である.そして, この情報を有効に活用するためには, 各評定要素に対する適切なウェイトの選定が必要である.そこで本研究では, ウェイト決定のための一つの試みとして, 一対比較法およびストレス最小の基準を用いた方法を提案する.さらに企業で収集したデータを使用し, 本研究の方法によりウェイトを求め, 従来の方法(合議による方法およびレイティング・モデルによる方法)と比較し, 本研究の方法の妥当性について相関係数を用いて検証する.

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多段階生産在庫システムにおける各工程の生産量・在庫量は, 需要予測値に基づいて生産指示を行う場合には, 予測誤差や予測値間の差の影響のみならず, 生産能力の制約により生ずる生産指示量と実際の生産量との差異の影響によっても, 変動し, 複雑な拳動をする.そのような状況において各工程の生産量変動・在庫量変動を小さく抑えるために, 本研究では, 各工程で発生した差異の検知情報を調整する方法により2種類の生産指示方式を提案し, 予測誤差・予測値間の差の変動の大きさを規定する需要の自己相関係数, および, 生産能力を基準化した負荷率と, 各工程の生産量変動・在庫量変動との関係を解析した.その結果, 需要の自己相関係数と負荷率の水準に応じて, 在庫量変動を小さく抑える生産指示方式が異なるという, 新たな知見が得られた.

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本講座の最終回として, ファジィ理論を用いた多変量解析, とくにファジィ数量化理論および階層的クラスタリングの方法について解説している.これらの方法論を理解するための基礎として, ファジィ事象およびファジィ関係について説明している.また, 数量化理論については購買意欲調査の例を, クラスタリングについては各種飲料の分類の例をそれぞれ挙げて, これら方法論の適用法を示している.終りにファジィ理論の内外における応用の現状と展望とについて触れている.

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