日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
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期間計画法において分割納入がある場合の品切れ時間の特性解析 : ロット生産システムにおける生産指示方式の研究
堀 泰裕十代田 三知男
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1988 年 38 巻 6 号 p. 372-378

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抄録

今日の市場では, 顧客は省在庫スペース・省在庫保管費用を目的とした資材在庫削減のために, 期間納入量に対する分割納入を要求することが多い.そこで本研究では単一ロット工程を対象に期間計画法の下で基本サイクリックスケジューリング方式・固定ロットサイズ方式を用いた場合に, 期中に品目ごとに「等間隔・等量」で分納するという条件の下で信頼性・経済性を共に満足するスケジュールを求めるための基礎として, (1)総品切れ時間を信頼性の尺度として設定し, 負荷率・段取替時間比較・品目間平均分納回数・品目間の差異の大きさを示す各種差異比率・スケジュール[段取回数, 投入順序]と総品切れの時間との関係を明かにし, (2)総品切れの時間をゼロにするスケジュールの条件を求め, 当該スケジュールを求める手順を示した.

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© 1988 公益社団法人 日本経営工学会
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