管理図の実用的立場においては, 3点中2点が管理限界に接近した場合にも異常とみなさるが, この補助的判定法の特性をGERT手法により解析した結果, 管理限界だけを異常と刷る場合と比較して, 工程異常の検出速度は多少速まるが, それに応じて、無駄なアクションを増やすことになることがわかった.そこで, いくつかの異常判定ケースに分割して、このルール構造を明らかにしたところ, 上, 下両側の警戒限界外に打点が分散した場合は異常と判断しないという修正ルールを採用すれば, 有効な異常判定法となりうるとの知見が得られた.