日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
分割スケジューリング法のフローショップ型FMSへの適用に関する研究
平林 直樹長沢 啓行西山 徳幸
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1988 年 39 巻 1 号 p. 8-13

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抄録
フレキシブル製造システム(FMS)の最適な運用法の開発が近年, 種々試みられている.長沢らは, 2機械のフローショップ型やジョブショップ型のFMSに対して, JohnsonやJacsonらの最適解法を適用すると, ジョブ数に比例してバッファ数量が増大し, バッファ容量の制約から実行不可能になったり, ブロッキングのために稼動率が大幅に低下することを示し, これを解決するため分割スケジューリング法を提案している.本研究では, この分割スケジューリング法を3機械以上のフローショップ型FMSに適用し, 解の近似度やバッファ数量がどのようになるかを分析する.そのさい, ジョブ数という新しい概念を提示する.これに基づき, 分割スケジューリング法が有効となる条件を示し, そのときのグループ・ジョブ数の決定法を示す.
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© 1988 公益社団法人 日本経営工学会
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