日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
人事考課における設定傾向分析モデル
山下 洋史尾関 守
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1989 年 40 巻 3 号 p. 177-182

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抄録
人事考課において, 同一の被評定者を評定すれば, どの評定者も同一の評定をすることが理想である.しかし現実には評定者によって異なった評定をすることがほとんどであり, 評定者別の評定傾向が存在するといわれる.そこで本研究では, 寛大化傾向, 中央化傾向, ハロー効果等の評定傾向を定量的に分析するためのモデルを提案する.このモデルは, 評定者の評定傾向と被評定者固有の力(能力・実績・態度)によって構成されており, これらの要因により評定データを模写するものである.さらに, 本研究のモデルの適用例として, アンケート調査により収集した評定データを用いて評定傾向の分析を行った結果, 高い重相関係数を得ることができた.
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© 1989 公益社団法人 日本経営工学会
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