日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
劣化や仕損じによるユニットの減少を考慮した最適ロットサイジングに関する研究 : 2階層購買/生産システムに関する研究
栗山 仙之助能勢 豊一椎原 正次
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1990 年 41 巻 2 号 p. 105-112

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抄録
本研究では, 原材料が劣化しやすく生産中に仕損じが生じる場合の2階層購買/生産システムにおけるロットサイジングの手法について提案している.DPE店をモデルにして, 購買プロセスと生産プロセスを結合することにより, 購買と生産における最大公約数的なロットサイズが決定できる2階層購買/生産システムを構築し, 費用関数の定式化を行い, 式解析を行うことにより, 最適なロットサイズの唯一性を論及し, EPQからEOQが算出できる公式を導きだした.これにより, 購買/生産システム全体の費用の低減が可能である.さらに, このシステムをDPE店に適用した結果, 総変動費用が19.2%削減されることが現実のデータによる数値計算より示され, 購買/生産システムを一元的に捉える本研究の有効性を明確にした.
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© 1990 公益社団法人 日本経営工学会
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