日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
グループ作業における集団統合化要因の関連性 : 主成分回帰によるグループサイズ別の関連性およびチームワーク要因の抽出について
野渡 正博
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1990 年 41 巻 3 号 p. 153-164

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抄録

本研究はグループ作業における各集団統合化要因の関連性について考察している.各要因を構成する質問項目の設定にあたっては集団心理学(group dynamicsおよびgroup process)の立場から行い, これらを試行錯誤的なアプローチによって層別し, 集団統合化要因モデルを設定した.調査方法は郵送法によるアンケート調査であり, グループ作業の構成員であるリーダーとメンバーの両者に対して行われた.結果の解析においては仮説を設け, これを検証している.検証し確認された内容を次に示す.(1)各要因に対する評価は, グループサイズの増加とともにその好意(肯定)的回答は減少し, リーダーとメンバーでは各要因に対する評価は異なっている.(2)各要因の関連性はグループサイズによって異なり, リーダーとメンバーでも異なっている.(3)各要因の関連性のなかには, グループサイズの影響を受けない強い関係が存在する.以上の知見から, 最終的にチームワークを構成すると思われる要因を抽出した.

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© 1990 公益社団法人 日本経営工学会
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