日本経営工学会誌
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最大リグレット最小化に基づく区間目的関数をもつ線形計画問題の解の概念
乾口 雅弘久米 靖文
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1991 年 42 巻 3 号 p. 193-199

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抄録
本研究では, 目的関数の係数が区間で制限された線形計画問題を取り扱う.区間線形計画問題の最適解として定義できる必然的最適解, 可能的最適解について述べ, それらの欠点を指摘する.これらの欠点を克服するために, 最大リグレット最小化に基づく新たな解概念を提案し, 必然的最適解, 可能的最適解との関係を議論する.次に, 参考とすべき解集合が与えられたときの最終的な解の選択問題へ最大リグレット最小化の概念を導入し, 緩和法に基づく一解法を提案する.特に, 参考とすべき解集合を可能的最適解集合とすることにより, 提案解法を用いて最大リグレット最小解が求められる.最後に, 簡単な数値例を示す.
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© 1991 公益社団法人 日本経営工学会
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