日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
ミニマックス基準に基づく打切りをともなう計数規準型逐次抜取検査の設計
有薗 育生邵 俊金川 明弘太田 宏
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1993 年 44 巻 2 号 p. 81-87

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抄録
古川らが提案した最短格子経路に基づく計数規準型逐次抜取検査の新しい設計法による検査方式によれば, 従来の逐次確率比検定に基づく計数規準型逐次抜取検査の生産者危険と消費者危険が指定値を近似的に満足するものであるのに対して, 確実にこれらを指定値以下におさえる検査方式を得ることができる.ただし, 最短格子経路数を数え上げる場合に合格・不合格判定線の方向係数が整数でなければならないことから, なるべく不合格としたいロット不良率の下限を補正して与えているため, 消費者危険が指定値よりかなり小さくなり, 結果として平均検査個数が大きくなる場合がある.そこで本研究では平均検査個数の削減を目的として, ミニマックス基準に基づき逐次抜取検査を打切る方法を提案する.
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© 1993 公益社団法人 日本経営工学会
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