日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
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工場における資材・部品・仕掛品の保管倉庫の割当の適正化
増井 忠幸
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1993 年 44 巻 5 号 p. 435-442

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抄録
製造工場においては, 多品種の資材が取り扱われ, これを受け入れ, 倉庫に保管し, 指示に従って各工程に出庫されるが, どの倉庫にどの部品を保管するかによって, 工場敷地内の運搬状況が大きく変わってくる.本研究は, 現存する各倉庫に, どの資材・部品を保管すべきかということを中心に検討を行い.これにより, 資材・部品の受け入れから倉庫への保管, そして, 保管場所から工程への運搬をスムーズに行えるようにすることを目的とする.これは, Packaging問題の一種であるが, 倉庫が複数存在すると共に, 一度, 倉庫に納められたものが再び搬出されるという点も加わり, かなり複雑な問題となり, 多大の計算を伴う.そこで, 工程, 部品, 倉庫のグループ化による問題の規模の縮小化を図り, Branch and Bound法による解法を用いた.その結果, 各資材の保管場所が適切に定まり, 運搬距離が大幅に減少した.
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© 1993 公益社団法人 日本経営工学会
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