1994 年 44 巻 6 号 p. 495-500
本研究では, 組織におけるコミュニケーション・ネットワークの特性を定量的に分析するための方法について述べている.そして, 従来, コミュニケーション・ネットワークにおいて妨害確率別に設定されていた学習曲線モデルを統合したモデルを提案している.さらに, 提案したモデルから得られる学習効果の予測値を用いて課題達成の処理時間と誤答数の推定を試みており, その結果, 高い重相関係数と現実に即したパラメータの推定値が得られ, モデルの妥当性を確認している.