日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
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フレキシブルな統合化生産の基本概念, その設計, 及び最適意思決定 : グループ生産, 個別運搬の場合
宋 相載崔 貞姫
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1994 年 45 巻 5 号 p. 417-429

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抄録
本研究では, グループ生産, 個別運搬に基づき, 小規模で自律性を持つセル型生産のもとで, 長期的な生産計画による見込生産と短期的に日々生じる受注生産とを共に考慮し, 一連の生産の意思決定問題の統合化をはかる事によってフレキシブルな統合化生産の構築を試みた.両生産形態に基づく統合化生産システムは, 生産速度増加, 残業による割増生産費用, 他のセルに依託生産による運搬・グループ段取費用, 及びグループ分割によるグループ段取費用からなる割増総生産費用の最小化問題として定式化した.その問題に対し, 規定の納期を満足させるため, 見込製品に対する生産速度と受注品がいつ, どの機械で, どれだけの生産量と残業量を, いかほどの生産速度で生産するかをそれぞれ最適に決定した.また, セル生産における受注品間の順序付問題は, 製品が持つ余裕時間最小化による優先規則を用いた.最後に, 最適アルゴリズムに基づく数値計算例を示した.
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© 1994 公益社団法人 日本経営工学会
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