日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
納期遅れ最小化のためのディスパッチング・ルールに関する研究
福井 哉橋本 文雄
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1995 年 46 巻 4 号 p. 248-253

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抄録
ジョブ・ショップ型生産工場でスケジューリングを行うときには, 納期を順守するようにすることがまず目標となる.本研究では納期を設定し, ディスパッチング・ルールを使ってスケジューリングを行うとき, 単一ルールを使用した場合D.DATEルールがSLACKルールに較べて納期順守に対して良い結果をもたらすことを示した, そしてD.DATEルールをもとにした複合ルールを提案し, 新しい複合ルールが良い結果を出すことを確かめ, 特にショップの負荷率の大きいときには有効であることを明らかにした.このために5機械・5工程のモデルを設定してシミュレーションを行い, さらに一部は正確さを期すため10機械・10工程のモデルにも拡張し10,000ジョブを処理して検討を加えた.
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© 1995 公益社団法人 日本経営工学会
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