日本経営工学会誌
Online ISSN : 2432-9983
Print ISSN : 0386-4812
階層型ニューラルネットワークを用いた需要変動量のパターンに基づく需要予測
荒木 創木村 有寿有薗 育生太田 宏
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1996 年 47 巻 2 号 p. 59-68

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抄録

最近木村らは, 連続する数期分の需要量の実績値をニューラルネットワークに入力し, 直後の1期の需要量を予測する需要予測モデルを提案した.本研究では, このモデルにおいて単数であったニューラルネットワークの出力層ユニット数を複数とした上で, 複数期の需要量を同時に予測する手法について考察する.具体的には, 需要量の値そのものに基づいて予測を行う方法に換えて, 需要変動量, すなわち連続する2期の需要量の差に基づいて予測を行う需要予測モデルを提案し, シミュレーションにより提案モデルの学習および予測の能力を検証する.加えて, 誤差逆伝播学習において, ニューラルネットワークの各ユニットの特性関数の形状を時変とし, ユニットごとにこれを更新する変傾法を本研究で提案する需要予測モデルに適用して, シミュレーションにより学習および予測の能力を検証した結果についても示す.

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© 1996 公益社団法人 日本経営工学会
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