情報メディア研究
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論文
情報探索行動に着目した津波避難プロセスの類型化
永野 玄樹上保 秀夫
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2020 年 19 巻 1 号 p. 29-46

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抄録

日本において自然災害は避けることのできない脅威であり,特に地震対策・津波対策を考案することは非常に重要である.本研究では,東日本大震災の被災者による体験談を M-GTA 法を用いて分析を行い,地震発生から避難終了までの津波避難プロセスを情報探索行動に着目しながら類型化した.分析の結果 37 個の概念及び 8 個のカテゴリーが生成され,津波避難行動のプロセスは「避難に対する意思決定」「計画性の高い避難」「計画性の低い避難」「避難行動終了後」の 4 グループにより構成されることが分かった.本研究によって得られた津波避難行動プロセスの考察から,津波避難支援について,1) 災害発生時に被災者に津波の具体的なイメージ及び危機意識を高める施策,及び,2) 被災者の避難開始のタイミングを早めさせるための対策,が重要であるとの知見を得た.

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