情報メディア研究
Online ISSN : 1349-3302
Print ISSN : 1348-5857
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諭文
  • 児玉 閲
    2018 年 17 巻 1 号 p. 1-17
    発行日: 2018/05/11
    公開日: 2018/05/11
    ジャーナル フリー

    本研究では,自然科学系分野における分野間引用関係の経年変化を明らかにすることを目的とした.Journal Citation Reports 2001-2009 Science Edition で継続収録されている 4,463 誌を 22 分野に分類し,分野間引用数を集計した.分野間引用数は,引用元分野と被引用分野の両方の論文数で規格化した(以下,NC(Normalized Citations)と呼ぶ).NC の変化率に有意な相関があり,且つ,被引用分野へ一定の引用数がある引用元-被引用分野の組を抽出した.NC 変化率が正の値(増加傾向)が 14 組,負の値(減少傾向)が 42 組であった.減少傾向に寄与している分野は,MultidisciplinaryMolecular Biology & Genetics など,生命科学分野が多くみられたが、対象とした 4,463 誌以外への引用が増え,引用する雑誌に広がりがあることが分かった.規格化によって、分野による規模(論文数) の影響が排除されていることを確認した.

  • 三波 千穂美, 中山 伸一
    2018 年 17 巻 1 号 p. 18-35
    発行日: 2018/06/12
    公開日: 2018/06/12
    ジャーナル フリー
    本論文では,テクニカルコミュニケーション(TC)教育者が大学生である学習者の TC 知識・能力を俯瞰でき,学習者は自らの TC 知識・能力を俯瞰できることを目的として,初等・中等教育における教育内容に含まれる TC 知識・能力を明らかにした.具体的には,テクニカルコミュニケーター専門課程において習得を求められる「知識と能力」と初等・中等教育の全教科における教育事項との比較・対応づけを行った.その結果,教科「情報」においては「企画・設計」,「情報アーキテクチャー」,「コンプライアンス」分野における TC 知識・能力が,教科「芸術」においては「デザイン・表現設計」,「異文化理解」分野における TC 知識・能力が教育内容に含まれていることなどがわかった.これにより,TC 教育者には学習者の知識と能力に配慮した効率よい TC 教育が可能となり,学習者は自らの知識と能力のうち,どれが TC 知識・能力につながるか理解し踏まえた上での有機的な学習が期待できる.
  • 山﨑 むつみ
    2018 年 17 巻 1 号 p. 36-51
    発行日: 2018/10/19
    公開日: 2018/10/19
    ジャーナル フリー
    本研究では,日本の診療ガイドラインにおけるエビデンスの収集に関する記載の現状を明らかにし,海外の診療ガイドラインと比較をすることでその課題を検討した.その結果,日本の場合はエビデンス収集の記載に不明瞭なものが多く,収集の方法と必要性の意義について実務上の具体的な支援が不足しているという課題が明らかになった.診療ガイドラインのエビデンス収集について明確に記録し,公開することは,収集についての再現性,網羅性や収集の限界を含めた透明性を示すことになる.この透明性は診療ガイドライン作成における利益相反の開示に匹敵すると考えられる.これらの重要性について,診療ガイドライン作成マニュアルにも明確に記載され広く運用されることが望まれる.
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