情報メディア研究
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論文
  • 長岡 優
    原稿種別: 研究論文
    2020 年 19 巻 1 号 p. 1-18
    発行日: 2020/06/05
    公開日: 2020/06/05
    ジャーナル フリー
    本研究は,診療ガイドラインにおける引用文献の特徴を探ることを目的とした.3 回以上改訂されている診療ガイドラインから,改版のタイミングの似た『糖尿病診療ガイドライン』と『卵巣がん治療ガイドライン』を対象とした.各診療ガイドラインの引用文献について,1) 発行年分布と引用年齢分布,2) 継続・追加・削除,3) 研究デザインの分布,の3つの視点で版ごとに比較し,分析を行った.診療ガイドラインはエビデンスを重視して作成されるため,医学分野の教科書と比較して引用年齢が高めの傾向がある.診療ガイドラインの各版を比較すると,近年の版では改版前より引用年齢が低くなることもある.また,近年の版では,前の版の引用文献に新しい文献を追加するだけでなく,古い文献を削除し,引用文献の入れ替えを行うようになった.
  • 永野 玄樹, 上保 秀夫
    原稿種別: 研究論文
    2020 年 19 巻 1 号 p. 29-46
    発行日: 2020/06/29
    公開日: 2020/06/29
    ジャーナル フリー
    日本において自然災害は避けることのできない脅威であり,特に地震対策・津波対策を考案することは非常に重要である.本研究では,東日本大震災の被災者による体験談を M-GTA 法を用いて分析を行い,地震発生から避難終了までの津波避難プロセスを情報探索行動に着目しながら類型化した.分析の結果 37 個の概念及び 8 個のカテゴリーが生成され,津波避難行動のプロセスは「避難に対する意思決定」「計画性の高い避難」「計画性の低い避難」「避難行動終了後」の 4 グループにより構成されることが分かった.本研究によって得られた津波避難行動プロセスの考察から,津波避難支援について,1) 災害発生時に被災者に津波の具体的なイメージ及び危機意識を高める施策,及び,2) 被災者の避難開始のタイミングを早めさせるための対策,が重要であるとの知見を得た.
  • -高等学校図書館を中心に.その将来展望-
    須藤 崇夫, 平久江 祐司
    2020 年 19 巻 1 号 p. 47-65
    発行日: 2020/08/14
    公開日: 2020/08/14
    ジャーナル フリー

    本研究は,学校図書館の情報センター機能を検討し,高等学校及び中等教育学校の学校図書館担当者への質問紙調査を通して,図書館の情報環境の施設・設備の現状と課題を明らかにし,学校図書館の情報センターとしての今後の在り方について考察することを目的とする.調査対象は,学校司書の配置率が 100%の都道府県の公立の,高等学校と中等教育学校 947 校の学校図書館担当者とし,424 校から回答を得た.回答率は 44.8%であった.結論では,情報センターとしての学校図書館の将来像としてラーニング・コモンズを提起し,そのために必要な情報環境として,Webサイトの構築と電子書籍の提供の現状を明らかにした.

研究ノート
  • ―在日・在留外国人と聴覚障がい者に伝わる災害情報を目指して―
    長谷川 由美, 宮本 淳子
    原稿種別: 研究論文
    2020 年 19 巻 1 号 p. 19-28
    発行日: 2020/06/19
    公開日: 2020/06/19
    ジャーナル フリー

    本研究では、全国のコミュニティ放送局(238 局)を対象に、通常時と災害時のソーシャルメディアの利用状況や災害時の音声情報弱者(在日・在留外国人、難聴を含む聴覚障がい者)への情報提供方法の工夫に関するアンケートを実施した。災害時の情報発信において重要な役割を果たすとされるコミュニティ放送局の多くが、Facebook などのソーシャルメディアで文字や画像による情報提供を行っている。その現状を鑑み、それらのソーシャルメディアが、災害時に情報弱者となりやすい在日外国人と聴覚障がい者に有効な情報発信源として利用できる可能性を探るため、調査を行った。169 局の有効回答中、通常時には 146 局、災害時には 107 局がソーシャルメディアで情報発信をすることが分かった。ただし、災害時にソーシャルメディアを利用するとしている局であっても、それが在日・在留外国人や聴覚障がい者を対象にした情報提供の工夫であると認識している局は少ないことも明らかになった。

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