情報メディア研究
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原著論文
学会誌編集者と医学研究者による構造化抄録の評価
青木 仕小野寺 夏生
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2003 年 2 巻 1 号 p. 17-27

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抄録

目的:本研究は,1. 編集者による論文審査におけるStructured Abstractsの有用性の認知度,国内学会誌におけるStructured Abstractsの採用状況についてその実態を明らかにする.2. 学会誌編集者と医学研究者を対象にStructured Abstractsの認知度,国内学会誌への普及とその条件を明らかにする.方法:編集者と研究者を対象にして,2003年6月にアンケート調査を実施し,編集者67学会(有効回答率69.8%),研究者129名(有効回答率43.0%)から回答を得た.結果:1.編集者による論文審査におけるStructured Abstractsの有用性は61.2%だった.臨床系学会編集者は基礎系学会編集者よりStructured Abstractsについてよく周知し,採用率が高かった.2.Structured Abstractsの認知度は編集者88.1%,研究者78.3%であった.Structured Abstractsの国内医学雑誌への普及の可能性は編集者79.1%,研究者61.3%が支持していた.編集者と研究者の間に有意差が認められた項目は,「バンクーバースタイルの認知」と「Structured Abstracts の国内医学雑誌への普及」であり,共に編集者の方が高値であった.結論:Structured Abstractsの有用性は編集者,研究者ともに支持され,今後国内雑誌への普及が予測された.

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