大学評価とIR
Online ISSN : 2435-8959
事例報告
組織の論文生産性を評価するための新たな試み-国内33大学のデータを基に-
山本 鉱
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2023 年 16 巻 p. 3-10

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抄録

論文の平均的な発表頻度や共著者数などの特性が分野によって異なるため、研究分野を超えて論文生産性を比較することは難しい。正規化論文数を活用することで分野の違いを考慮する必要はなくなるものの、個人の論文数分布は大きく歪むため、所属する研究者の正規化論文数の平均値では、大学や部局といった組織の論文生産性を表すことができない。そこで、こうした問題を回避し、研究分野分布や組織規模の異なる組織を比較することを可能にする、新たな評価指標を基に国内33大学の論文生産性を評価した。本指標の概要とその活用方法、および評価の妥当性を、IR実務担当者セッションにおける簡易的な検証結果を交えて報告する。

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