日本食生活学会誌
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研究ノート
新規大豆ヨーグルトの機能性食品としての有効性
北脇 涼子高木 尚紘堀内 理恵岩崎 充弘浅尾 弘明岡田 早苗福田 滿
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2007 年 18 巻 1 号 p. 74-77

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抄録

  日本型食生活の見直しによる大豆食品特にオカラの有効利用の観点から, オカラ豆乳混合物の乳酸発酵食品 (大豆ヨーグルト) を作製した。大豆ヨーグルトの機能性を検討するために, ラットの脂質代謝に及ぼす効果を調べた。基準飼料に大豆ヨーグルトを添加してラットに摂取させたところ, 基準飼料を摂取した対照群に比較して体重に差違は認められなかったが, 血中コレステロール濃度が低下し, アディポネクチン濃度は低下抑制され, 肝臓コレステロール・中性脂肪濃度が低下を示した。さらに, 大豆ヨーグルト群では胆汁酸の糞中排泄量が高値を示し, 大豆の乳酸発酵効果が認められた。以上の結果から, 大豆ヨーグルトは生活習慣病予防において有効な新規機能性大豆食品であると示唆された。

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© 2007 日本食生活学会
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