日本食生活学会誌
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会津地方の伝統食品に関する研究 (第4報)
鰊の山椒漬けの保存性およびミクロフローラについて
会田 久仁子遠藤 英子佐藤 博子角野 猛山田 幸二
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1994 年 5 巻 2 号 p. 31-35

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抄録

鯨の山椒漬けの保存性およびミクロフローラを明らかにするために本研究を行った.
その結果は次のとおりである.
1.一般的な鯨の山椒漬けの保存期間は7℃ 保存で3週間程であった.
2.鯨の山椒漬けを作成するにあたって, 粉末山椒の実の添加応用は保存性と香味の向上のためには有効であった.
3.鯨の山椒漬けの調味液から分離した88株の細菌のグラム染色の結果はグラム陽性桿菌20株, グラム陰性桿菌24株および, グラム陽性球菌44株であった.
4.鯨の山椒漬けの調味液から分離された46株の腸内細菌はHafnia, EnterobacterおよびSerratia属およびその他であった.それらは, それぞれ28株, 1株, 2株および15株であった.

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