情報教育ジャーナル
Online ISSN : 2433-5703
Print ISSN : 2432-6321
原著論文
ICT機器の使用開始年齢と学校内外での使用頻度がICTに関する動機づけに及ぼす影響と性差
清水 優菜
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2020 年 3 巻 1 号 p. 8-18

詳細
抄録

本研究の目的は,我が国の学生を対象としてICT機器の使用開始年齢と学校内外での使用頻度がICTに関する動機づけ(興味と有能感,自律性,関係性)に及ぼす影響と性差を検討することであった.本研究では,PISA2018のデータセット( N = 6109 )を用いて分析を行った.その結果,次の3点が明らかとなった.(1)ICT機器の使用年齢が早いこと,および学校外で余暇目的にICT機器を使用することは,本研究におけるICTに関する動機づけを高める.特に,学校外で余暇目的にICT機器を使用することの影響が大きい.(2)学校外で学習目的にICT機器を使用することは,関係性のみを高める.(3)ICT機器の使用頻度とICTに関する動機づけには性差が存在する.

著者関連情報
© 2020 日本情報教育学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top