抄録
観光地への再訪意向に影響する様々な要因が研究されており、観光地への愛着はその1 つである。本研究では、京都府と沖縄県への訪問経験のある人を対象に、彼らの各府県での経験、観光地としての各府県への愛着と過去の訪問経験、滞在期間に関する回答を質問票調査で回収した。そしてデータ分析の結果、観光地に接する時間や過去の訪問回数に加え、観光地においてどのような経験をしたかが観光地への愛着形成に大きな影響を与える可能性が示唆され、特に、飽きのこない魅力を感じたことが大きな影響を示していた。観光地への飽きに関する研究は少ないため、さらなる調査が望まれる。