2021 年 33 巻 3 号 p. 11-18
ウィズコロナ時代の新たな観光スタイルとして提唱されたマイクロツーリズムの実態を明らかにするとともに、マイクロツーリズムと地域愛着、観光の真剣さとの関係について考察した。20~30 歳代の若者に対する Web アンケート調査によって収集された 700 サンプルをもとに分析を実施した結果、コロナ禍以前からマイクロツーリズムは実施されていたこと、普段真剣な観光を行っている観光客ほどマイクロツーリズムを実施していること、マイクロツーリズムを実施している観光客は当該地域に対する愛着が比較的高いこと、普段真剣な観光を行 っている観光客ほど関係人口になる傾向にあることなどが明らかになった。