観光研究
Online ISSN : 2189-7530
Print ISSN : 1342-0208
ISSN-L : 1342-0208
論文
観光デスティネーションとしての庭園都市松代の魅力の補強に関する研究
―長野市松代城下町における武家屋敷地区と象山をつなぐ視線の評価―
小笠原 愛結 横関 隆登
著者情報
キーワード: 観光, 資源, 庭園, 文化
ジャーナル オープンアクセス

2024 年 35 巻 2 号 p. 5-16

詳細
抄録

ガーデンツーリズム政策の補強を議論する上で、庭園都市として知られる城下町松代の伝統的な環境価値が注目に値する。一方、松代の伝統的な環境を調査した先行研究では、庭園から眺めることができる象山との借景関係について、ガーデンツーリズムに関連する論点に該当するが十分に議論されていない。そこで、本研究は、松代城下町から象山に向けられた視線を評価し、その結果から、庭園から象山が見られるようになった伝統的要因を明らかにすることを目的とした。庭園都市松代の伝統的な環境価値を踏まえ、本研究はガーデンツーリズム政策の課題に貢献しうる改善案を示した。

著者関連情報
© 2024 一般社団法人 日本観光研究学会
次の記事
feedback
Top